コウノトリ野生復帰の現状と展望 講座紹介

投稿日時 2018-1-12 17:43:17 | トピック: お知らせ

「コウノトリ野生復帰の現状と展望」と題する講演会が、
2月4日(日)に大阪で開催されます。以下紹介です。

コウノトリの野生復帰が開始されて12年が過ぎましたが、昨年2017年には、国内の野外個体数が100を超えるとともに、野生復帰のスタート地点である北近畿以外(四国:徳島県)ではじめて、新たな繁殖が開始されました。このことは、かつて明治期まで存在していた、コウノトリの国内メタ個体群構造の復活を意味します。「人里で野生復帰を行う」という世界に類例を見ない事業が、成功にむかって大きな飛躍をとげようとしているのです。

コウノトリの復活は、単に1動物種の復活ではありません。食物連鎖の頂点に立つ種が復活するには、餌となる動物たちの復活が不可欠だからです。またそこには、動物生態学・土木工学をはじめとする学問の融合はもちろん、「官民学の連携」という社会的なしくみが不可欠です。

今回の講演会は、これらのことを一挙に知る、絶好の機会ですので、下記要領をご一読いただき、参加申し込みをしていただければ幸いです。参加は無料、会場(天王寺動物園)への入場も無料です(広報用チラシは資料室で)。

コウノトリ野生復帰の現状と展望(コウノトリ保全セミナー2018)

・日時:2018年2月4日(日)13時30分〜16時30分(受付は13時00分より)

・場所:天王寺動物園 〒543-0063 大阪市天王寺区茶臼山町1-108 最寄り駅:JR天王寺駅  地下鉄御堂筋線 動物園前駅 徒歩5分

・定員:50名

プログラム

基調講演「動物生態学の理論に基づく野生復帰〜現状と展望」
江崎保男(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科
研究科長・教授/IPPM-OWS域内保全作業部会長)

講演1 「国内外の飼育施設における生息域外保全の取り組み状況」
高見一利(大阪市天王寺動物公園事務所)

講演2 「コウノトリの採餌物と生息域内の餌環境整備」**by
佐川志朗(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科 教授)

応募:stork2018@tokyo-zoo.net宛に、件名を「コウノトリ保全セミナー」とし、本文に参加者氏名(ふりがな・年齢)、を記入してお送りくださいお申込みください。応募者多数の場合は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。#締切:2018年1月19日(金)(定員に達しない場合は期間を延長します)。※開催経費の一部は、公益信託サントリー世界愛鳥基金の助成を受けています。

問い合わせ:応募先と同じメールアドレスにご連絡ください。あるいは兵庫県立コウノトリの郷公園 船越まで:電話:0769(23)5666  FAX:0796(23)6538

主催:コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS);共催:大阪市天王寺動物公園事務所/公益財団法人東京動物園協会/兵庫県立コウノトリの郷公園/兵庫県立大学地域資源マネジメント研究科


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